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 勉強会、講座、スキルアップ研修…など、
 みなさんの周りでは、活動の担い手づくりや人材育成を目的とした様々な「学びの場」が企画、実施されています。
 しかし、教えられた内容をひたすら覚えたり、一方的に話を聞くだけの学びは、ともすれば、辛くて苦しいものと受け止められがち。“内容がマンネリ化している”“学びの成果が現場に活かされない”といった悩みもよく聞こえてきます。

 今回は2回にわたり、参加者の気づきやアクションを促すための、ユニークで工夫に満ちた「学び」の実践についてご紹介します。

活動につながる学びとは

 多くの講座や研修は、複数の参加者を対象に講師が自らの経験や知識を教える一斉講義スタイルが一般的です。こうした学びも主旨や目的によっては効果的だといえます。
 しかし、多くのNPOが実施する講座や研修の目的は、“教えること”ではなく“参加者に成果につながる行動を取ってもらうこと”ではないでしょうか。その場合に重要になるのが、参加者の学ぶ目的や興味を引き出す工夫。参加者同士が相互学習をしながら学ぶ「協働学習」や「現場体験」、参加者同士の「対話・振り返り」などをバランスよく組み合わせることも大切です。同じ学習内容でも学び方を変えることで、参加者の「行動」につながる学びづくりはもっと効果的で豊かなものになっていくのではないでしょうか。

街じゅうがどこでも学びの場に

 近年、「朝活(早朝に行われる勉強会)」など、大人の学び直しやスキルアップに対するニーズが高まっています。そうした中で、ユニークな新しい学びの場として注目されているのが、2010年に開校した「福岡テンジン大学」です。街全体を「大学」に見立て、気象予報士から天気のメカニズムを学ぶ授業や、都会の公園で行う天体観測会など毎回開催される授業は個性豊か。しかも原則無料!学生登録すれば誰でも受講できる仕組みで、これまでの参加者数は4500人を超え、毎回抽選になるほど人気です。

(右写真:福岡テンジン大学 学長 岩永真一さん)

 とってもユニークな授業は、30人ほどいる授業コーディネイター(ボランティア)の中から発案者が担当し、講師の選定から企画、広報、授業の構成まで手掛けています。「学びはあくまでも入口」と話すのが、運営主体の特定非営利活動法人福岡テンジン・ユニバーシティ・ネットワークの代表で学長を務める岩永真一さん。コーディネイターの多くも元々は“生徒”の一人。何度も足を運ぶうちに次第に“私もやってみたい”という感情が芽生え、スタッフとして参加、その後コーディネイターになっていくそうです。 

写真:開通前の福岡都市高速道路「環状線」にまちの絵を描く授業



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