吃音は発症率5%、有症率1%程度と、発達期における主要な言語障害の1つです。
このように、吃音のある子どもは多く存在するにもかかわらず、主な要因はいまだ明
らかではなく、有効な指導法も確立されているとはいいがたい状況です。
今回、米国ネブラスカ大学のElden Charles Healey教授をお招きして、吃音に
関する講演会を開催することになりました。 Healeyヒーリー教授は、吃音の多面的
モデルの1つである「CALMSカルムズモデル」を提唱され、このモデルを用いた吃音
の評価及び臨床方法に関する研究に取り組まれています。すなわち、吃音者自身の、
①吃音に関する知識や認識(Cognitive)、②吃音に対する感情や態度(Affectiv e)、③全般的な言語能力(Linguistic)、④発話時の感覚運動制御(Motor)、⑤会
話する場面や状況、聞き手のタイプによる影響(Social)に関する評価を行い、本人
にとって得意な領域と苦手な領域を指導者が分析し、臨床指導に生かしていくという
方法です。
また、講演に先立ち、見上昌睦 本学教授による吃音指導に関する話題提供が行
われます。
吃音の多面的な評価及び指導法に関する専門的知識を得、吃音のある子どもの
指導及び支援に生かしていく契機となることを期待し、ご関心のある皆様の多数の
ご参加をお待ちしています。
〈プログラム〉
  講演内容:「多面的モデル―CALMSモデル―による吃音のアセスメントと臨床」
   講演者:Elden Charles Healey 氏
(ネブラスカ大学 教育人間科学部 特殊教育・
コミュニケーション障害学科 教授)
通 訳:川合 紀宗氏(広島大学大学院 教育学研究科
特別支援教育実践センター 准教授)
話題提供:言語症状、環境調整、本人の反応にアプローチした学齢期吃音児の
指導
(15分程度) 見上 昌睦(福岡教育大学 特別支援教育講座 教授)